2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年をふりかえるワークショップ

去る27日、シチズンシップ共育企画内部の勉強会「わたしの学びを点検する」が行われました。 冒頭に僕から「ふりかえる」ことと、気づきや学びを「わかちあう」ことの意味をお話しした後は、当会で事業コーディネーターをしている松村さんにファシリテーター…

なぜボランティアか?

「なぜボランティアか?」という問いかけは、ボランティアを受入れる組織が最初に答えを明確にするべき問いだと言われています。この問いに答える時、お金がないから…、人手が足りないから…といった消極的理由ではない、積極的理由が求められます。 それは至…

わたしの「光」に気づくクリスマス

今月もまた、ドタバタライフで投稿が少なくなってしまい、申し訳ありません。先月担当した景観ワークショップの際に論じた「3つの景観」論や、現在、企画委員としてコミットしている財団法人京都市ユースサービス協会が今年で20周年を迎え、そのことを記念し…

「思わぬ出会い」と「予測不可能の語り」

いまの時代を生き抜く上で本当に考え抜くべきであろうテーマのシンポジウム『「コミュニケーションと<痛み>」〜他者と出会い・つながる知恵を求めて』(主催:應典院寺町倶楽部)のご案内をいただきました。 分かり合いやすい仲間同士で、分かり合いやすい…

<おおやけ>の字引き、<わたくし>の字引き

字引きには、<おおやけ>の字引きと、<わたくし>の字引きの二種類があると思う。<おおやけ>の字引きとは、みんなが言葉をどう使うかについての道しるべであり、<わたくし>の字引きとは、自分が言葉をどう使うかについての道しるべである。(鶴見俊輔…

物語が豊かな場、かがやく笑顔。

金曜日から土曜日にかけて、岐阜は郡上にある「こうじら山の家」に行ってきました。先月、自分がファシリテーターを担当して企画づくりを行った同施設訪問ツアーが、本番を迎えるということで応援がてら視察。 「こうじびら山の家」は、地域の自然・風土に魅…

就職活動する若者へ。

非常勤講師でいくつかの科目を担当している大学の学生さんから「今の若い人(学生)の職業選びをどう思いますか?」との質問をいただき、お答えしました。 正直、みんなよく悩んでいるし、就職活動もとっても「マジメ」に取り組んでいると思います。とても早…

『流学日記』

仕事柄、一年間で非常に多くの人と各地で出会います。その一つひとつの出会いからいただくものが積み重なって「いまの私」があります。そうした出会いの日々の中で、本当にビビビっとくる、心が動く出会いを先月いくつか与えられました。 ワークショップでご…

映画「おくりびと」

土曜日にかねてより「観たい!」と思っていた、映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)を鑑賞しました。これはもう素晴らしい名作です。非常におすすめの作品ですので、ご紹介。 ご遺体を棺におさめる「納棺師」をとりあげた作品ですから、「お葬式」をテーマ…

大学のNPOインターンシップの課題のいくつか

先日ある大学関係者とNPOインターンシップのことで意見交換を行ったのですが、そのひとつの話題は、企業へのインターンシップとNPOへのインターンシップでは、事前学習の内容が同じでよいのか?というもの。 僕の考えは、異なるべきではないかというものです…

ようやく更新、14の仕事。

ながらくアップできていなかったシチズンシップ共育企画のウェブサイトでの「お仕事報告」コーナーを一気に更新しました。 9月18日から本日にわたるまで講師やファシリテーターを担当したお仕事14本分について、どのようなことをしたのか?、そこで僕が何を…

参加者募集「自分の『お葬式』はどうあげられたいか?」(生と死の共育ワークショップ)

価値観に関する教育は、学校で一番触れにくく、後回しにされやすいが、避けて通れない。民主主義の国にすむ現代人は、常に「倫理判断」や「価値観の表現」を問われる。限られた資源・財源をもって、医療・福祉を優先するか、軍事を優先するか、教育を優先す…

「まちがい主義」

土曜日に、神戸で地域団体とNPOの協働のあり方について、地域団体・NPO・行政の協働で考える全市的なフォーラムがありました。昨年度から受託している神戸市役所(協働と参画のプラットホーム)からの委託業務の一環で、15名強の円卓会議(地域団体・NPO・社…

鶴見俊輔『悼詞』からいただくもの

毎週、いや毎日という時もありますが、わが家には多くの本が届きます。 もちろん、すべて自分で頼んだもので、いずれも読みたいと思ったものです。ですが、なかなか仕事に手をとられて、積読状態になっている本が数十冊とあります。いやもう100冊を超えてい…

「いまここ」を大切にして場を組み立てる。

「落語というのは人間の業の肯定である」という定義を語る立川談志を師匠に持つ立川志の輔は、NHK『ためしてガッテン』の司会などでもおなじみの人気落語家。その志の輔のインタビュー記事がJALの機内誌『スカイワード』(2008年10月号)に掲載されていまし…

人生の覚悟の決めかた

昨日は高校・大学の後輩の結婚式でした(本当に続きますねぇ)。 「決めるまでは時間がかかる僕ですが、決めたことは何がなんでもやり抜きます」という力強いメッセージを発する新郎の姿を見て、「覚悟の決め方」という点では、すっかり後輩に追い抜かれたの…

「オトナ」になった

先日、生活協同組合パルシステム東京の理事役員研修を担当しました。東京に住んでいた4年前は、通年プログラムの理事役員研修の企画・実行をマーキーさんや川北さんと一緒にしていたのですが、今回は単発・ピンでのお仕事です。 4年前にお会いした際は新人理…

年頃、ということで。

今月もまたあちこちを転々としながら、いくつかのワークショップのファシリテートをしたり、授業をしています。その様子については、シチズンシップ共育企画のウェブサイトをご覧ください。 そんな中、日曜日に1つ、月曜日に2つの結婚式や披露宴に連続で出席…

結婚を決意するということ

秋風が吹き出す中、今秋も結婚式やその二次会が続きます。そうした席上でスピーチをすることが時折ありますが、私が結婚をする二人にいつもお話ししていることは、「お互いをわかった気になるな」ということです。 付き合う中で、「わかり合った」からこそ結…

「快適さ」の批判的検討の必要性

仕事の忙しさにかまけて、研究活動が手つかずになってしまっていますが、「安全・安心のまちづくり」の推進と監視社会/社会的排除の進展の結びつきについて、院生の頃から関心を寄せ続けています。 最近、その研究関心の中で「快適さ」や「住み心地のよさ」…

シンプルデザインが教えてくれること

今週から新しいMacを仕事で使っています。念願の「MacBook Air」です。 これまで使っていたMacBookはスタッフ共用とし、家のiMacは引き続きバックアップと自宅作業用に用い、中心的に使用するPCに「Air」を据えることとなります。ネットワーク環境の弱い我が…

レポートは自己表現、ではないのか。

年に二回、大きな労力を割く業務が生じます。それは、大学で受け持っている科目の成績採点。春学期は2科目だけだったのですが、その内の1科目は75名の人数の多いクラスで、レポート採点にここ数日を費やしました。 約4000字×75人=30万字を一気に読むのは、…

青春的な老成

僕が長らく言われ続けていること、絶対に初対面の方と話題になること、そして、困った時の「オチ」になること、と言えば、僕が老けていることですね。 15歳の時は20歳に間違われ、18歳の時には25歳に間違われ、ここ数年は30歳オーバーに間違われています(実…

参加者がファシリテートするワークショップ

ワークショップ三昧の夏です。 8月1日から8月4日まで、シチズンシップ共育企画が事務局を務めている「ユースACTプログラム」のワークショップでした。ユースACTプログラムは、高校生がまちづくり企画を立案するところから始まり、実施・評価までを一貫した実…

たまには、オフトーク!?

たまには、オフな日記でも…というか、オフ自体が久々だったという話も。。 別に儲かっているわけでは決してありませんが、おかげさまで、元気に目一杯お仕事をいただき、元気に生かされております。 オフ自体は先週末の三連休でいただきました。7月は休みが…

新たな「言葉」と出会うとき

大学で授業をしていて、ふと思ったのですが、伸びる学生さんと伸びない学生さんの違いの一つとして、新たな「言葉」との向き合い方に見て取れそうです。 アカデミックなお話を聞いていると、時に自分が聞いたことのない理論や概念が混じってくることがあるで…

愛するということ、待つということ。

先日、シチズンシップ共育企画が事務局を担っているユースACTプログラム(詳細はこちら)の学生ボランティアの研修がありました。といっても、僕がファシリをするのではなく、うちのインターン生が進行や講義を担当し、僕はオブザーバーに。 そのプログラム…

学校教育と社会教育、そのおもしろさ。

先日、教員志望の学生と話をしていて、「川中さんは高校の先生に、もうならないんですか?」と聞かれました。その答えは「うーん、いまんとこはね。」というもの。僕は、中学校の時から大学院の時まで一貫して、高校教員を志望してきました。しかし、現時点…