「オトナ」になった

dk04.jpg 先日、生活協同組合パルシステム東京の理事役員研修を担当しました。東京に住んでいた4年前は、通年プログラムの理事役員研修の企画・実行をマーキーさんや川北さんと一緒にしていたのですが、今回は単発・ピンでのお仕事です。



 4年前にお会いした際は新人理事だったみなさんが、今や重職を担われリードされておられ、私が言うのも大変失礼なのですが、理事としての成長を遂げられたお姿を拝見いたしました。



 と同時に、私自身もそうした方々に過去との対比で現在の姿を「見られる」わけですが、幾名から「オトナ」になった、との評をいただきました(写真は4年前の理事研修での私…あぁ茶髪でしたねぇ、この頃)。



 もとから老けていましたが、やはり4年前は、それでも若かったのでしょうか。この4年間に私にどのような変化があったのかと言えば、



・大学院生からサラリーマンになる。

・脱サラも経験して、ファシリテーターとして独立開業。

・主催事業がマネジメント研修系以外にも幅広く展開。

修士論文を提出し、今では大学で教える側へ。

・引越を2回も経験(練馬〜京都〜尼崎)

・何かと公職も多数就任することに。

・とにかく蔵書数は半端なく増加。

・髪の毛の色が黒くなった。



 とまぁ、いろいろありました。徐々に自分一人で責任を負う機会が大きくなっていった、そのことを今書いていて思いました。決して、自分の二本足だけで、この世に立っているわけではありませんが、しかし、これまでは諸先輩方に後ろを支えてもらっていたり、私自身が一歩後ろに立っていたりしたことが多かったことに気づきます。



 4年ぶりにお会いした方々に頂戴した「オトナになった」という評は、それだけ自分が責任の前面に立つ場を踏んで、覚悟を決める表情を見せられるようになった、ということなのかもしれません。



 そうした成長の機会は与えられたものに他なりません。若輩の自分に多くの責任ある仕事の機会を与えてくださったみなさまに感謝すると同時に、その成長を社会に還元していかなければとの思いも強くしました。



 最近、「わたしと仕事」みたいなテーマでよくインタビューされるのですが、その時に毎回お話ししていることは、学生・院生であった頃(01年1月から05年3月)にお仕事を発注いただいた方々への深い感謝の念です。特に初期は、今よりもかなり粗削りなファシリテーションで、今考えると反省点が先立つワークショップばかりだったわけですが、それでも、若者の未来に期待して、ご依頼いただいたことが今につながっています。



 オトナになった、とはいえ、それは比較級での話。もっと、いいオトナになっていけるよう、研鑽を積み続けたいものです。同時に、後続の若者がオトナになれる機会を提供していく役割にも自覚的にならないといけないのでしょう。