2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

腰をおちつけて、ゆらぐ/もがく。

先日、ある若者との対話を通じていての思索。「私は何ものか?」「私は何をするために生を受けたのか?」と悩むにあたって、「腰をおちつける」ことができているかどうかが、その行為の深みに違いを生むように思います。 「私は何ものか?」「私は何をするた…

文学的想像力による批判

「50年後にわかるかもしれないことを書けるのは新聞記事ではなく小説でしょうね。」 本日の朝日新聞の「食と農の昭和史」という特集記事の中にあったフレーズです。「確からしさ」を意識すれば社会科学による大胆かつストレートな問題指摘や予見はしにくくな…

国民意識の解体の2つの方向性

今週の甲南女子大学の授業でお招きしたゲストの方の在日外国人支援の活動に関するお話を補足する講義として「アイデンティティ」について、来週話そうかと思っていたら、書店でC・ダグラス・スミス/姜尚中/萱野稔人『国家とアイデンティティを問う』(岩波…

承認を安売りしてはいけない。

ボランティアでがんばっていると、社会の中で<承認>を得やすい。「ボランティアしてるんだ、すごいねぇ〜」と何度となく自分も言われてきた。しかし、ボランティアをしているというのは、ある一つの「行為」に過ぎない。それは「部活している」とか「バイ…

指摘/指導も成長には必要、だろう。

先日、大学の授業終了後、自分の出席回数を教えて欲しいと受講生に聞かれました。「自分の出席回数が自分で分からないの?」と聴いたら、「わかんない」とのお返事。「もう大学生なんやから、自分のことは自己管理できるようにならないと。本当にわかんない…