2008年をふりかえるワークショップ

 去る27日、シチズンシップ共育企画内部の勉強会「わたしの学びを点検する」が行われました。



 冒頭に僕から「ふりかえる」ことと、気づきや学びを「わかちあう」ことの意味をお話しした後は、当会で事業コーディネーターをしている松村さんにファシリテーターを任せて、ふりかえりワークを実施。僕も一参加者として参加しました。



 そこで、ふりかえったことをまとめておきましょう。なかなかいいワークショップで、その後の望年会も大いに盛り上がりました。



2008年の6つの大きなできごと

1.川西市の「協働のまちづくりワークショップ」や「景観のまちづくりワークショップ」など、まちづくりワークショップでのファシリテーターを担当。教育・研修系や会議がメインであった私にとっては新しいチャレンジでした。



2.「生と死の共育ワークショップ」、今年は「お葬式」をテーマに2日間開催。大蓮寺やお葬儀屋さんの全面的なご協力のおかげで、「死後の世界観」と「人生を通じた表現」への問いをいただきました。



3.「教育ファシリテーター講座」、ついに中級編開催。ひたすら実習というプログラムの中で、やはり「在り方」と「心の構え」が大事なんだなぁと実感しました。



4.「ユースACTプログラム」、京都でスタート! 自分が実施に協力してきた大分/那覇での高校生対象長期実践型ボランティア学習プログラムを、関西に持ち込みました。多くのスタッフと先輩方に助けられ、現在進行形。2月15日に報告会を京都で行います。



5.「ソーシャル・ディープインパクトの与えかた」をテーマにしたクローズドの合宿を静岡で開催。在京時に設立した、公益・非営利支援センター東京(はむ)の解散記念のワークショップでしたが、ファシリをしながら、自らがどういうインパクトを社会に与えるのか?、突きつけられた、超刺激的な2日間でした。



6.「ユースナレッジマーケット」を大幅リニューアル、本格展開。学生団体のマネジメント支援は「幹部」を対象にしても団体内での問題意識と新手法の共有化の最中に代替わりを迎えがち。それでは何も変わらないので、アカンと思い、団体メンバー全員で受ける研修を複数団体合同で実施するスキームを提案してきましたが、今年、遂にそれがカタチになり、軌道に乗りました。今年は年5回の研修を行いました。若者の力を社会の力にしていけるよう、がんばります!



*番外編*

1.MacBooK Air、8月に購入しました〜。この洗練さは美しいの一語。

2.今年も結婚式ラッシュ。人生ではじめて結婚式のはしごまでしました。



2008年の5つの印象深い学び

1.ワークショップで「この参加者なら、分かってくれる。どうにかなる。」と言うのは、参加者を信頼しているようで、時に慢心の現れでもある。ある2つのワークショップで参加者に教えていただきました。あたたかく見守っていただいた、参加者の方に心からお礼申しあげます。



2.「これでええんかな?」と迷いながら物事を進めている時に、否定的にツッコまれると、自己防衛的に反論してしまいがち。まだまだ、自分の精神力は弱さがある。ある1つのワークショップで参加者に教えていただきました。反論中に目が覚め、その場で参加者に謝罪したのは初めてのことでした。



3.自分の考えが明確ではない時のディスカッションでは、客観的な意見の整理こそできても、自分の「あいまいな考え」を述べるのが苦手。今年、受講したアサーショントレーニングで気がつきました。自分の中で意見を言う時は、確たる状態であらねばと自己拘束しているところがあります。



4.基礎的な人間関係や信頼関係のない議論の場で、論理で攻めると対抗論理で返ってきて、ますます「分かり合えない感」が増幅してしまう。「この人とは分かり合いたい」と思える関係性が基盤にあれば、論理をぶつけ合っても大丈夫だが、そのベースがなければ、論理は合意から遠のかすものにもなる。これまた。アサーショントレーニングで気づいたことです。



5.自分は、物事を二者択一的に切り捨てる発想に違和感を持ちやすい。多くの意見や考えのつながりを見いだすことに共感をする。これは色んな話し合いの場やワークショップでの自らの心のざわつきを整理すると浮かび上がったものです。



2009年の2つの大目標と8つのチャレンジ

 これはシチズンシップ共育企画という組織としてではなく、一個人としてですね、書きます。



1.自分がこの人生を賭して、本当に何がしたいのか?成し遂げたいのか? 大きなゴールを明確にする。



 そのために(1)これまで持ってきた人生のモデルを一度手放してみる、(2)瞑想の時間を持つ。教会にも再び通う。(3)運営委員会のメンバーや信頼する先輩/後輩とこの話題で話し合う。逃げない。ごまかさない。(4)人生の企画書を書いてみる。(5)何か思いついたら試行を始める。



2.自らの実践と研究を統合整理し、「次」を描くために、いずれ書くであろう博士論文の構想が青写真レベルで組み立てられる。その際、誰のため/何のための論文になるのかも明確にする。



 そのために、(1)「いろいろ読む」という乱読から「体系的に読む」への意識を持つ、(2)読みっ放し・考えっ放しにせず、論考をまとめていく、(3)2010年から大学院にいけるよう、準備をする。



2008年の漢字

 これよく聞かれるのですが、「拡」の一文字です。



 上記の通り、NPO支援や教育分野が中心であった、ファシリテーションの仕事もまちづくり分野へも拡大。2008年は一年間で80本のワークショップ・研修を担当しましたが、これは前年比22本増。シチズンシップ共育企画の主催でも、既存事業も拡張する中、新規事業も増え、それに伴ってボランティアも急増。何かと組織は拡大しました。自分の興味関心もいい意味で拡散(継続中)。



 来年はこの拡大/拡散を整えつつ、しっかりと定着させていきたいし、またいかねばならないなぁと感じています。