参加者がファシリテートするワークショップ

 ワークショップ三昧の夏です。



 8月1日から8月4日まで、シチズンシップ共育企画が事務局を務めている「ユースACTプログラム」のワークショップでした。ユースACTプログラムは、高校生がまちづくり企画を立案するところから始まり、実施・評価までを一貫した実践する長期間ボランティア学習プログラムです。その企画立案のワークショップが今回。別々の高校から集まった参加者と、サポーターである大学生・院生とが、出会い・つながり、「わたし」の思いを掘り起こし/すり合せながら、企画書に組み立てていく4日間でした。



 一昨年に大分で、昨年に那覇で講師を担当したプログラムを京都でも取り組みたい!と思って仕掛けてきているプログラムですが、高校生も大学生も4日間で急激に成長していくところを目の当たりにして、「伸び盛り」にこそ、こういうチャレンジングなプログラムは大事だなぁと実感。これからの展開で、まちとの関わりへの気づきもきっと出てくるでしょうね。



 そんな若者の底力への感動の余韻に浸りつつ、8月5日から8月8日までは、シチズンシップ共育企画が主催する「教育ファシリテーター講座」の基礎編(2日間)と中級編(2日間)でした。今回は、基礎編から終始、参加者が積極的な方ばかりで、参加者の質問や動きにファシリテーターである私がファシリテートされ続けた講座でした。



 ワークショップを動かしているのが参加者、というのは、言うは易し行うは難しです。しかし、今回は参加者の言葉が次から次へとプログラムを予期せぬ方向に導いていきました。進行案はメモでぐちゃぐちゃになるほど、書き直し続け、その場でフリップを作成すること多々あり、という感じです。



 今回は連続受講していただいた方向けに、基礎編のプログラム評価ミーティングを公開し、参加者と一緒に行いました。そこの進行は、神戸まちづくり研究所の東末さんにお越しいただいて、担っていただいたのですが、その場の盛り上がりに東末さんも驚かれていました。



 参加者の方がよかったのはもちろんです。ただ、それだけではないでしょう。評価ミーティングを参加型でできたことにもつながりますが、4日間という期間もよかったと思っています。やってみる→体験から学ぶ→体験から学んだことを活かして再度やってみる→深く学ぶ、というサイクルがしっかりまわりきっているなと、最後のファシリテーション実習でも感じました。



 最近、ファシリテーションや学び合いなどの言葉が拡散していっていますが、よくも悪くもです。先日僕が参加したファシリテーター養成講座など、ファシリテートとは名ばかりで、進行役として単にリードしているだけでした。また、学び合いといいながら、「できる子」が「できない子」に教えるだけだったり…。



 今回、参加者のおかげで素晴らしい講座を体験し、もっと教育ファシリテーター講座、がんばって続けないとあかんなぁと思わされました。来年もバージョンアップしながら取り組みます。よろしくお願いします。



 8月9日には、シチズンシップ共育企画が主催している学生団体合同マネジメント研修「ユースナレッジマーケット」の評価研修でした。現在のところ、国際・教育・中間支援の3団体と一緒に取り組んでいるものですが、秋からはじまる事業を自己評価できるようになるための視点づくりを一日かけて行いました。昨日までのゆったりした時間とも、コンテンツが参加者依存だったテイストとも異なる研修で、なかなかモードチェンジが大変でした(苦笑)



 10日は連載原稿のための取材やたまったメールや9日間出張のお片づけなどで一日が終わりました。11日は、午前中に堺市でWSに参加し、午後には神戸市役所で執務、夜は尼崎市役所で会議に出席して…と、一気に日常生活に引き戻されています。



 がしかし、8月13日〜14日にはまたまたワークショップの世界へ戻ります。ユースナレッジマーケットの「幹部研修」が主催であるのです。各団体の「幹部」といわれるメンバー16名と一緒に、団体を運営するサイドのもつ課題や悩みをほぐしていくワークショップをします。



 いやぁ、今月はどんだけ主催すんねん!?というボリュームですね。でもね、でもですね、これが不思議なんですよ。いいワークショップだと、連続しても疲れないんですねぇ(無自覚なだけかも)。ただただ、凝りが大変なだけで(汗)



 充実の夏。みなさんはいかがおすごしでしょうか。