プレイフル・ワーキング


 この週末は、環境共育事務所カラーズシチズンシップ共育企画の共催で、『わたしにとって、「働く」って、どういうことだろう〜「自分の仕事」をつくってみる2日間〜』でした。先月に行ったプレトークセッション『ところで、「働く」って、どういうことですか?〜「自分の仕事」をつくった2人に聞いてみる夜〜』が、仕事や働くということについて、概念的に考えてみる場であったのに対して、今回のワークショップは、実際化を具体的に考えてみる場となりました。

 プログラム内容は概観すると、1日目はゲストトークから「自分の仕事」のつくりかたを学んだり、「これまで」の棚卸しをしたりして、下ごしらえ。2日目は、その下ごしらえを踏まえて、「個人事務所」づくりのワークを軸に展開。個人事務所をつくる、といっても、生業になるものとは限りません。まずは、自分が生きる場をつくるという感じで、ゆるく捉えてもらいました。

 参加者の方の言葉も一部借りれば、生業になるものをつくろうとすると、「やりたいこと」を「できること」にする、という発想をしなくなり、「できること」から「やりたいこと」を探すことになりがち。それでは、自分の仕事としての実感値は低くくなりがちです。なので、最初は「あそび」でOK、ということなのです。

 このワークショップで感じたのは、「自分の仕事」をつくっていく上で、大切なのはこの「あそび」感覚だということです。いきなり起業してやるぞ!とか、法人にしてやるぞ!とか、眉間に皺を寄せて取り組むのではなく、「あそび」感覚で始める、ということ。一見どこかふざけているようですが、しかし、とても大事です。

 「あそび」感覚だから、やっていて楽しい。楽しいから、自分の持っているものを出し惜しみしない。時間も自然といっぱい使うことになる。そうすると、「ええもん」ができる。「おもろそう」なものができる。

 「ええもん」が他者にヒットすれば、起業につながっていくことになる。「おもろそう」と他者に思われるプランは、「おもろそうやね、話聞かせてやー」と自然に注目を集めることとなり、自然と「一緒になんかできるとおもろいことできそうやんね」と協働の声がよってくることとなる。(他者にヒットしなくても、まずは自分の暮らしに彩りが添えられ、その充実度は高まり、ライフが豊かになるから問題なし、と言え)

 こうして、自分の仕事は「あそび」感覚と共に生まれ、育っていくことが多いように、自らの感覚に照らしても思います。「あそび」感覚、あなどれません。

 ちなみに、どうでもいい小ネタ。シチズンシップ共育企画の「共育」は環境共育事務所カラーズから、「企画」は企画会社ワークショップ・ミューから、(勝手に)いただいたもの。そんなお手本にした先輩と一緒に仕事をすることに、感慨深いものが少しばかりありました。