「物語る」ことのできる土地

 沖縄を訪れること、21回目。18日から22日まで沖縄に滞在しています。


 2001年11月に縁あって、沖縄でのシンポジウムにお招きいただいて以来、地域活性化の幾つかの活動に関わることとなりました。その活動を通じて多くの親友ができ、そして、親友を起点とするつながりは広がっていき、今に至っています。今回もそうしたつながりの中で出会ったメンバーからのお声がけでの訪沖です。本当にありがたい限りです。


 この10年近くの度重なる訪沖を通じて、様々な経験をベースとする物語ができ、その物語を語り合う仲間ができました。また、これまでの物語を分かち合いながら、新たな物語を紡ぎだしていく新たな仲間との出会いがもたらされ続けています。特にここ数年は毎年、新たな人と出会っています。このようにして「物語る」ことのできる土地が故に、自分は沖縄に対して、単なる「好き」という感情ではなく、その先にある(愛着のような)「親しみ」を持つことができるのでしょう。このような「たいせつ」なフィールド/コミュニティを与えられていることに、私は深く感謝しなければなりません。


 今回の沖縄での日々は、これまでの物語とは、文脈的にも、出会うメンツとしても、従来のそれとはまた違う類いのものになります。どのような物語が紡がれるのか、実に楽しみです。