10年8ヶ月

 10年8ヶ月前、高校の卒業式を終えてすぐの時に、僕は「解禁」されたケータイをゲットしました(高校でケータイは禁止でした、守られていたかはともかく…)。その時以来、ずーっとdocomoユーザーとして今に至っていましたが、昨日、Softbankに乗り換えました。そう、iPhoneになりました、Macユーザーとしては遂にです、遂に!! しばらくは触り続けそうです(笑)



 僕の社会学の本格的な興味は、この「(モバイル)メディア」に喚起されたものでした。大学に入って最初にまとめた小論文は、ケータイの登場が大学新入生の友人ネットワーク形成にどのような影響を与えるのか?というものです。なぜか、ものすごいのめり込み具合で、1年生の春学期は、空き時間などにひたすら加筆し続けていました。



 ケータイというものが、一気に普及しだしたのが1999年頃。ちょうど僕が大学1回生の時です。まだまだケータイを持っている子とそうでない子が入り交じっていました。先輩はケータイをほとんど持たずに新入生シーズンを過ごした方が多くおられて、「移行期」ならではの「ずれ」を味わいやすい頃でした。交友関係を広げたり深めるはずのメディアが、実は交友関係を広げたり深めることの阻害になっていっているというパラドキシカルな構図が見えてきたのでした。



 このメディアへの関心が、メディア文化研究やメディア公共圏への関心に発展していき、「公共圏・カルチュラルスタディーズ・メディアリテラシー」をキーワードとする卒論へと行き着いたのでした。



 ちなみに、iモードはまだなく、ケータイメール文化はまだまだ全然未熟なものでした。文字のやりとりをするポケベルから、音声のやりとりをするケータイへ。そして、再び文字のやりとりをするケータイメールへという展開に興味をそそられないわけがなく、メディア/コミュニケーション研究を柱としていた学部生の間は、「ケータイ研究」の本はよく読んでいたものです。



 利用期間は10年8ヶ月でした。この文字をみて、ついつい感慨深く、昔を思い出しました。メディア研究からは離れていますが、やはりどこか気になるテーマなんでしょうなぁ。



追伸

 前のケータイメアドをご存知の方で、ケータイメールアドレス変更のお知らせが届いていない方がおられましたら、PCメールか電話でご一報ください。