まちづくりワークショップと「学び」

 まちづくりワークショップをするときに、まちづくりワークショップもまた「学び」の場としての側面も大きいなと思います。

 

 まちづくりワークショップで、公園デザインを例に考えてみます。そうすると、みんなが私見を実生活と照らしながら、どんな公園が欲しいのかを話し合っていくことになります。その際、例えば子育て中のお母さんが発言したことを聴くことで、周囲の人たちは「そっかぁ、最近の子育て中のお母さんは、そんな悩みを抱えているのかぁ」と(ひそかに)学んでいきます。



 時にそこから共感する心が刺激され、連帯感が生まれたり、新しい支え合いの動きや、何かしらの市民活動だって起きることもありえるでしょう。



 ですが、これまでのハードガチガチのまちづくりワークショップの幾つかでは、そうした参加者間の関係性の中で生じている学びや動きではなく、「公園デザイン」の部分にばかり焦点をあててしまっていたように私には見えています。もちろん、それが目的ですから、当然と言えば当然です。



 ですが、参加者個々人とテーマ(目標)という縦のつながりではない、参加者同士の横のつながりは、今の地域が必要としているソーシャルキャピタルの形成/維持/発展をもたらすものではないでしょうか。



 まちづくりワークショップの話をここまで行ってきましたが、そうした一見「教育」の場ではないところでも、「関わり」と「学び」という視角から問い直していくことは意味があるものもあるでしょう。



 そうした問い直しもまた、シチズンシップ共育企画が取り組んでいることだと思います。決して、学校教育や社会教育のみをミッション事業と捉えているわけではありません。



 今年も「教育ファシリテーター講座」を8月1日〜4日にかけて行います。「教育」分野はもちろん、それ以外の方とも一緒に「学び」と向き合う時間をと考えています。ぜひぜひご予定おきください(6月頃に募集開始します)。