「なってほしくない」リスト

kwnshkeikan.jpg あけましておめでとうございます。2009年もどうぞよろしくお願いいたします。



 年末年始は多くの方と久々に再開する時ですが、年末に昨年度までシチズンシップ共育企画でインターンをしてくれていた寺尾くん(おっちょ)とも会い、近況を伺ったりいたしました。その中で話題になったのが、これから「僕にどうなってもらいたくないか?」というもの。



 「こうなってほしい」ではなく「こうなってほしくない」のリストです。日々忙しいと、その忙しさに身を任せてしまって、流されがち。また、それなりの社会的評価を得ると、ついつい安定志向になりがち。そこで昔からの自分を知る人に「こうなってはあかん!」という戒めをいただこうということに。



 おっちょ曰く、僕に「なってほしくない」のは次の3つ。



1.「先生」になってほしくない。

 彼のイメージする「学校の先生」にはなって欲しくないとのこと。学習者との共有感がない状態で、一方的に知識を教授するような人になって欲しくないという意味だそうです。ファシリテーターとして「学びの場」をつくることに拘って欲しいということですが、学校教育という空間はそうしたアプローチに不向きなのではないかという意見でありました。



2.「尼崎」を離れて欲しくない。

 尼崎という土地というよりかは、今の事務所を大切にして欲しいとのこと。完全な独立をしたのが今の事務所。駆け出し始めた「場」というのはやはり原点であり、色んな思い入れがあるのは確かなこと。また、そこに積み重ねられていった思い(出)の地層があるのまた事実。草創期の蒼い思いを記憶するためにも、尼崎の事務所が大事だということでしょう。



3.「おばちゃんキャラ」を捨てて欲しくない。

 「いつまでも、わいわい言うておいて欲しい」とのこと。おしゃべりで、わいわい言うて、あれこれにツッコんで、問題意識をぶつけて、「あんたはどない思うん?」と問うていく、いわゆる「関西のおばちゃん」的なスタイルは、対話を通じて問題意識を共有/構築していくものです。これは、問題意識を固めきったものをプレゼンテーションするスタイルにはない共有感でしょうねぇ。



 こうして書いてみると、それぞれに「ふむふむ」と納得。反転させて浮かびあがる「こうあり続けて欲しい」は、僕自身が大切にしている考えとも近しいものが多く、そうしたコアを再確認することができます。



 この「なってほしくない」リストづくりのフィードバック、ちょいちょい、いただいていこうと思います。うん、なかなか面白い。2009年もこんな感じでスタートしています。1月3日より仕事始め。それまで、こんなゆるーいアイデアの発散もええでしょう。



*写真は、昨年11月末にファシリテーターを担当した「景観のまちづくりワークショップ」の際に自分が撮影したものです(@川西市内)。