漫然とした不全感

 先日、NPO界の先輩とお話をしていて、「もっとできたのにぃ」といったような不全感が次の活動へと突き動かす原動力になるという話になり、非常に納得しました。



 「やりきったー!」という強い達成感は、「次」へ突き動かす原動力にはなりにくく、むしろ「だからもうええわ」となりやすく、また、いつまでもその思い出にすがるような展開になるように思えます。



 もちろん、成功体験の感覚なくして、「次もがんばろう!」という前向きな気持ちは出てきませんが、行き過ぎるといけないのでしょう。



 大学1年生の頃、まだ始めて間もなかったキャンプの活動でですが、僕としては「いやぁ今回のキャンプは大成功だったなぁ」とあるキャンプの終了後に感傷にひたっていたら、3年生の先輩が「あぁ、もっとええのができたはずやのになぁ…」と具体的に改善点をゔぁーと出されたのを聞き、「そうか、これで満足したらあかんのや」と思わされたのと同時に、「もっと意味のあるキャンプをせな!」と突き動かされたことがあります。



 いつまでも謙虚に「何を実現できなかったのか」を見つめながら、「次」へと踏み出し続けたいものです。