『バッテリー』

 僕のささやかな息抜きは、映画鑑賞(主に邦画)です。といっても、なかなか映画館にいく時間を日中とれないこともあり、深夜にDVDで観ることが殆どなのですが。。平均すれば、月に2〜3本くらいは観ているでしょうか。



 で、最近は「バッテリー」という映画を観ました。あさのあつこさん原作の小説を映画化したもので、今春大ヒットした作品です。



 中学生が野球を通じて、友情を深め、また成長していく、という、とってもオーソドックスな構造の作品で(…容易に先読み可能)、アクロバティックな展開は全くないのですが、見終わった後に、非常に清々しい気持ちにさせられました。



 気持ちをぶつけあいながら、ある種の分かり合えなさをも共有して、葛藤を乗り越えつつ、バッテリーとしての次元をあげていく。ここに清々しさを感じたのでしょう。



 しかし、こうした「やりとり」を実際の自分の生活/活動の中でどれだけ実践できているかと言えば、考えさせられるところです。「ややこしいことにはフタ」と避けているのではないか、そのように問われているように思わされました。

 

 友情関係をどう育むか、ということのみならず、他者と一緒に何かを成し遂げる「チームワーク」や「協働」といったものに深みをもたせるために何が必要なのか、分かりよい作品です。



 論理だけではなく、「気持ち」を分かち合う大切さを今一度噛み締めたいものです。