自らが安らぐ方法への気づき

 6月2日から3日にかけて、シチズンシップ共育企画主催講座として「ファシリテーション・グラフィックを学ぼう!」が行なわれ、無事に終了いたしました。「書く」ということが話し合いに何をもたらすのか、ひたすら書き続ける中で体感していただけたのではないかと思います。



 その研修の懇親会で、参加者と少し話が盛り上がったのが、セルフマネジメントについて。よく言われることですが、NPOスタッフは、仕事好きであったり、責任感が強かったりすることから、オフが非常に少なかったり、オフとオンの境目が曖昧であったりします(研修に出ることをオフというスタッフがいるのが象徴的でしょう)。



 そんな中でちらほら出てきているのが、バーンアウト問題。NPOスタッフが働き続けられる環境をつくることが理事役員の責任となることはもちろんですが、同時に自己防衛策も重要です。



 「あぁ自分はいま、疲れているなぁ。そろそろ休まないとなぁ。」と自分で気がつけている内は良いのですが、一番まずいのが、このボヤキを言う段階を通り越して、ボヤキを言う(考える)余裕すらなくなった時であることはよく指摘されることです。



 どれだけ意味を感じ、やり甲斐を感じ、責任を果たすことに楽しみを見いだしていても、仕事づけになり「続ける」ことは、仕事の持続可能性に黄色信号をともすと思います。もちろん、一時的に没頭することはあるでしょうし、それが求められる時もあるでしょう。しかし、日常化を避けることは、持続する知恵です。



 そのためにも、自分がもっとも心がリフレッシュする方法を自分で見いだし、自分がそろそろリフレッシュした方が良いかなと思う時に、「きちんと」安らぎの時をもつことが重要だと思っています。



 みなさんは、自分の心身を最も安らげる方法を知っていますか? みなさんは、自分の心身が発信する安らぐを求める声に気づけますか?



 僕はまだまだです。でも、自らを安らげられる存在でありたいと思っています。それがいい仕事を生むのだ、ということは、昨今のワークライフバランス論が主張している通りです。