「つながり」を活かすコミュニケーションを!

rikkyo_1.jpg 土曜日に講座のお仕事があり、上京。研修終了後は、偶然にもその日の夜に池袋で立教大学大学院時代のゼミ同窓会があるということで、そちらに出席しました。自分は2期生でしたが、気がつけば現在は6期生。総勢100名程度の内、40名を超えるメンバーが今回集まりました。この研究科の何よりの「良さ」である多様性を実感できる集まりでした。



 僕の行っていた大学院は、21世紀社会デザイン研究科というちょっと変わった名前のところ。学部をもたない独立研究科で、しかも昼夜開講制ということもあり、(1)出身大学も学部もバラバラ、(2)大半が社会人院生で多様な実践フィールドやバックグランドを有している、という特徴があります。新卒学生から大学教員までもが院生となって、同じ授業でフラットに議論するという点で希有な空間です。



 もちろん、既存のディシプリンにあるような共通の「基礎」が院生間に明確に分ち持たれているわけではなく、議論の深まりで難しさもありましたが、現場での実践性が重んじられる故に、いい意味で節操なくインターディシプリナルなやり取りが可能でした。既存の学会では評価されにくい営みであるかもしれませんが、僕個人としては、アカデミックの視点からも重要なことであったかと思っています。



 で、僕がいた中村ゼミについてですが、NPOやコミュニティデザインといったキーワードにどこか関係している研究をしているところで、生粋のNPO畑の方もおられれば、企業畑でCSRに関心があってという方もおられます。また地方議会議員さんもいらっしゃいます。



 「わけわからん」集まりですが、とってもオモシロイ集まりです。今回も初めてお会いした何名かの方のお話にも刺激を受けましたし、久しぶりに会うメンバーからも「そういう展開をしてるんや〜」と驚かされる話を聞くこともありました。



 こうしたネットワークでのコミュニケーションは、すぐに役立つ情報ではなくても「肥やし」になる情報がかわされます。また、こうしたネットワークは、日常から少し離れたところで問題意識を解放し、分かち合う癒しの場にもなります。



 そして、実際に幾つか具現化しましたが、こうしたネットワークが元手となって新たな取り組みが展開されることもあります(まさに人間関係資本!)。



 あるセッションで、ネットワーキングはもう古い、と言われたことがあります。確かに、単に知り合うといった類のネットワーキングは古いものでしょう。しかし、その「つながり」が何らかの意味/効果/協働実践を導きだすという事実は、まだまだ古びた出来事ではないでしょう。



 むしろ、ネットワーキングに胚胎している価値を最大限に引き出していくコミュニケーションのデザインが、より一層求められているように思われます。



 「つながり」を活かすコミュニケーション。それがどういったものなのか、考えていきたいものであります。



tacky.jpg ちなみに、日曜日には、BH時代の友人と一緒にランチをとり、その後は、日本デザイナー学院で担当した授業の受講生の子と一緒にミュージアムに行ったりしました(写真は、BH時代の友人:おいしい珈琲豆を頂戴しました!)。