教育現場の声とは誰の声か?

sankaku.jpg 教育再生/改革ということを盛んに論議されています。教育再生会議でも第二次報告案が発表されたとか。その内容の善し悪しについては、言うまでもありません。



 いつの時代にも話題になる「教育改革」ですが、いつも「現場の声をもっと聞くべきだ」との意見が聞かれます。確かに「現場の声」がああいった審議会では不足しています。「現場の声」を聞くことは、実態から乖離しない政策を創る上で大事なことでしょう。



 では、そこで言われている「現場の声」とは誰の声でしょうか。殆どの場合、「教員」の声ではないでしょうか。教育に責任を負っている存在として、現場の教員の声を聞くことは大事なことでしょう。



 しかし、いわゆる「現場の声」には、もう一人の現場の当事者である「子どもの声」が想定されていないように思えます。子どもたちの言うことに唯々諾々と従う必要は毛頭ありませんが、当事者として持っている意見を聞かないというのもまた、おかしなように思えます。



 「どのような時にもっと学ぼう!と思った?」といった問いを子どもたちに向けて発し、しっかりと聴く中で、教育再生の方向性のヒントの幾つかは得られるのではないか、そのように私は考えています。



 子どもの参画推進、日本は本当にまだまだです。