財団退職、そして…。

consolast.jpg 昨日をもって、この2年間勤めておりました大学コンソーシアム京都を退職しました(写真は退職証明書ほか)。



 イヤになったから辞める、というものではありません。非常に多くの責任を負わせてもらい、やり甲斐のある仕事を任せてもらいました。おかげで充実した日々でした。感謝しています。これまでNPO畑で小さな組織をベースに「仕事」を学んできたものとしては、それなりに大きな組織での仕事の面白さや難しさを味わう、いい機会でありました。



 とはいえ、財団での仕事の延長線上に浮かび上がる仕事と、自分が実現したいと目指している仕事は、イコールかといえば、遠からず近からずというところもあり、また、自分をもっとチャレンジングな環境において、もっと自分に磨きをかけなければいけないのではないか、という思いもあり、退職するということとなりました。もともと(契約上の理由もあり)2〜3年と決めていたので、突然決めたというわけでもありません。



 この2年間、財団の方々はもちろん、コンソーシアムが大学間連携・産官学地域連携を基本とする事業推進であったこともあり、多くの外部の方々に支え、協力していただきました。お一人お一人のお名前は記せませんが、この場をお借りして、深く深く感謝申しあげます。ありがとうございました。



 ちなみに、財団と一切の縁がなくなるわけではなく、財団内の京都高等教育研究センターの研究員はあと一年継続していたりしますので、今後も財団関係者の皆さん、よろしくお願いいたします。



 この変化に伴い、2007年度の私の仕事は、以下の通り、「うながす」「つなぐ」「おしえる」の3つの行為に収斂されるかたちとなります。



「うながす」−フリーランスファシリテーターとして開業します。

 このブログをお読みの方はよくご存知の方が多いと思いますが、2003年に、自分が代表者として設立したNPO(任意団体)に「シチズンシップ共育企画」があります。



 現在既にNPOスタッフや行政職員を対象に全国各地で年間50本程度の講座・研修会、ワークショップで講師やファシリテーターをしています。今後、同団体の事業化を推進していきます。



 現在は、高校生・大学生を対象とするサービスラーニングの教育事業開始に向け準備をすすめております。



「つなぐ」−神戸市で協働を促進します。

 2007年度は、既にシチズンシップ共育企画で神戸市から事業委託を受けることとなっております。



 神戸市役所24階の展望ラウンジにある、「神戸市協働と参画のプラットフォーム」の協働コーディネーターを引き受けるという事業の委託です。



 そのため、平日昼間は詰めていることが比較的多いです。ぜひ神戸港を見渡せるラウンジに遊びにお越しください。



「おしえる」−大学でも非常勤講師として教えます。

 同時に以下の5つの大学・高専で非常勤講師として教鞭をとることとなりました。



 ・大阪成蹊大学芸術学部 「キャリア・プランニング論」

 ・大阪樟蔭女子大学学芸学部 「教育社会学

 ・岐阜県立森林文化アカデミー 「NPO概論」

 ・甲南女子大学文学部 「NGO論B(日本のNGO)」

 ・大阪経済大学大学院人間科学研究科 「人間共生特殊講義」



 学生にとって、思考の幅を広げ、行動を変革する契機となるよう、工夫を凝らしていきたいものです。



 今後、より多くの市民が社会の担い手たる意識を育み、社会変革を進めていけるスキルを修得できるよう、京阪神地域にて機会創造を進めていきます。



 今後ともご協力・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。



 2007年3月31日 川中大輔