コツの使い方に人間が出る

 12月に入って、今のところ、4本の講座のお仕事を担当いたしましたが、その内、3本が学生向け。シチズンシップ共育企画のサイトでそれぞれの講座実施レポートを掲載しておりますので、またご覧いただければと思います。



 グループ支援もあれば、個人支援もありますが、いずれも「新たな活動」に踏み出すためのトレーニングでした。スポーツもそうですが、オフシーズンにどれだけ充実したトレーニングできたかが、オンシーズンの時のパフォーマンスアップにつながります。その意味で、この時期に研鑽に励む学生さんと接していると、「自分自身も研鑽せんとなぁ」と襟を正されます。ずっとオンシーズンだ、という人ほど、要注意でしょうね。



 さて、学生支援3講座の中で、就活講座が一つありました。就活に取り組み始めた後輩から、インターンしたり、説明会に行ったとか聞いていますが、今年も就活が本格的に始まりだしましたね。この講座もそうした「時期」を捉えての開催でした。



 就活中の学生さんは、すぐに分かることになると思いますが、就活には確かに「コツ」があります。そうした「コツ」を学ぶセミナーも数多く開かれていることでしょう。



 でも、その「コツ」をどのように使うのかが大事だなぁと、今回、大阪で僕が担当した就活講座で強く思いました。「コツをどのように使うのか?」というところに、その人の人間性が出てくるわけで、そこを採用担当者はよく見ているし、そこを見ない会社は余り良くない(んだろう)なと。



 これは組織マネジメントでもいえることです。「コツ」の使い方はもちろん、どういう「コツ」に力を注ぐのか、というところで、そのマネジャーやリーダーの価値観がぐっと出てきます。



 最初はコツ(テクニック)に目移りするでしょうが(これは仕方ない)、それを「使いこなす」ためには、くり返しですが、使いこなす自分(たち)がどういう人間(たち)か、しっかり向き合わないといけないんだということです。



 もちろん、そうした「向き合い」は、動きながら浮かび上がってくるものです。動いて、ふりかえって、また動いて、時にどっしり腰をすえて考えて…というのが現実でしょうか。そう考えると、やはり「ふりかえり」が大事、となります。



 師走という季節ですが、「ふりかえり」の時間も忘れないようにせなあきませんね。