「緊張している自分」とうまく付き合う
最近の講座では、自分ひとりだけで担当することよりも、事例発表者をゲストにお招きしたり、僕が(お願いして)ついて来てもらって、複数で担当することが多いです。
様々な視点の提供という意味からも、様々なタイプの講師がいた方が参加者の多様性に応えられるという意味からも、講座は複数で担当した方が良いと、研修講師の仕事を始めて以来、ずっと思い、発言し続けてきておりますので、こうした動きは大切に創り続けたいものです。
さて、そんなお仕事の中で、よく言われるのが「川中くんは緊張してる感じしないねぇ」というもの。もともと感情のざわつきを表面化する方ではないので、そう見えるんだろうなとは思いますが、その実は、意外にや意外(!?)、非常に緊張しているんですよ。
僕は、「緊張しなくなること」を目指すのではなく、「緊張している自分」を受け容れ、その「緊張している自分」とうまく付き合う方法を獲得することを目指した方が良いと思っていますんで、いまの自分の状態に肯定的です。
「緊張」は決して悪いものではないからです。「もっと緊張感をもって!」とはよく使われる言葉ですが、「緊張」がもたらすものもあります。緊張は真摯さを生み出します。程よい緊張は自分の力を存分に発揮できるようにしてくれます。
もちろん、極度の緊張は萎縮を生んでしまいますし、臨機応変な身のこなしができなくなりますから、その付き合い方に気をつけないといけませんし、「程よさ」もあります。
プレゼン力向上のためには、「場数を踏むことが大事」と言われますが、それは「付き合い方」を獲得し、自分に必要な「程よい緊張」がどういうものかを明確にするためかなと思います。