ドキドキする試練はあるか?

 この日の夜は、ブレヒューの後輩(現役学生)とのプチ忘年会でした。まぁ、「忘年会」とは名ばかりで、単なる飲み会になったんですが。



 いろんな話をしたんですが、後輩の一人が週末に、人生初の助成金審査プレゼンをするらしく、「プレゼンのコツってあります?」みたいな話になりました。最近は審査する側にまわることもあるので、その観点からテクニカルなところから、いいプレゼンに求められる心のありようまで、あれこれとアドバイスをしました。



 その後輩と話をしていて、「ドキドキする試練に向き合えていること」を羨ましく思えました。人は「ドキドキする試練」と真正面から向き合い、くぐり抜けることで、成長します。しかも、学生の頃の「試練による成長」の伸びしろは非常に大きいものです。



 学生時代を終え、社会人生活を過ごしだせば、日々の仕事経験による学習を通じ、次第に「どうすればうまくできるか」、それが蓄積されていきます。その蓄積が新たなる試練への挑戦のために向けばいいのですが、そうならず、単純な業務効率向上に留まることも少なくありません。これは自分にも言えるところがあります。



 もちろん仕事をしていれば、大小さまざまな試練が転がっており、それをクリアしていくことは求められます。しかし、「ドキドキする試練」となれば、一年間でどれほど転がり込んでくるでしょうか。



 (単純な効率性という意味ではなく)自分が本当の意味で試される、そうした時は自ら選び取っていかないと、出会えないものでしょう。僕もまだ若いことですし、チャレンジングな選択から逃げないようにしないといけませんね。



 後輩のいきいきした顔を見ながら、素朴に彼ら/彼女らを羨ましく思った一夜でありました。