学びのバリアフリーへの道のり

 今日は職場のお仕事の関係で、「聴覚障がい学生支援」に関する会議に出席。これまで講座形式で取り組まれてきたノートテイカー養成について、テキストを刊行するための内容検討を行なう会議で、専門家・実践家の方にお集まりいただきました。会議で出された多くのコメントを踏まえ、今後、ワーキングでテキストを作成していくことになりますが、私はそのワーキングの一員になる関係で参加しました。



 「学びのバリアフリー」を個々の大学ではなく、地域として実現するため、最低限の講義保障策として、ノートテイカー養成講座を財団が行なってきていますが、今回、講座内容のテキスト化を検討してみると、色々と「もっと伝えるべきこと」が多いことに気づきます。



 同時に、(今回の会議の主目的ではないのですが)ノートテイカー養成以外にもすべきことも見えてきます。



 視覚障がい学生の支援のあり方や、課外活動における障がい学生支援のあり方も今後検討していくべきなんでしょう。少しずつ、でも、着実に「学びのバリアフリー」に向けて、前に進んでいくようにしなければいけませんね。



 自分自身が非常勤講師で受け持った講義で聴覚障がい学生がいました。高等教育は障害の有無に関係なく開かれるべきものであることは言うまでもありません。そのためには、こうした各種支援はもとより、「教える側」の意識変革と配慮が必須です。障がい学生との対話を通じて、自分のティーチングスキルもユニバーサル化していきたいものです。



 なお、テキストは来春に刊行します(助成事業なので間違いなく)。完成の際にはまた報告いたします。