ボランティアできる幸福のおすそわけ

awaji0601.jpg シチズンシップ共育企画のサイトでもご報告したとおり、24日から26日まで国立淡路青年の家にて、「新人ボランティア獲得大作戦」と題した、ボランティアマネジメントの講座を担当しました。



 04年度に日本デザイナー学院で一緒に授業を担当するなど、お仕事でのコラボの多い、NPO広報のプロ・吉田さんハンズオン!埼玉)をゲストにお招きし、毎年なにげなく行っている(であろう)新人獲得広報/広告について、見直し、組織のブランディングを徹底的に考えぬいた広報について学びました。「広報はセンスではなくサイエンス」、そのことを再確認した次第です。



 この3日間で、一番、僕の印象に残った言葉は、タイトルのボランティア募集の広報とは「ボランティアできる幸福のおすそわけ」という吉田さんの言葉。自分が味わっているボランティアの中で得る幸福を確認せずして、共感を呼ぶ募集広報はできない。とっても納得。



 一昨年、ここのニュースレターで連載したコラムで、「NPOで活動しているということは幸福である」と断言できるスタッフはどれだけ、皆さんの組織にいますか?という投げかけをしていたことを思い出しました。



awaji0602.jpg ただ、どれだけうまくボランティアを集めたとしても、そこで集まったボランティアの心をつかみ、巻き込んでいくプロセスが考え抜かれていなくては、意味がないということで、「巻き込み」についても哲ちゃん(BrainHumanity)をゲストにお招きし、具体的に学びました。今回、僕が配った資料は「ボランティアの心をつかむコミュニケーションデザイン」。ボランティアとの丁寧なコミュニケーションなくして、ボラマネはありえません。

 

 今回の研修では、あえてコンプリートな「お持ち帰り成果」をつくることをしませんでした。未完成なものを持って帰ってもらって、他のメンバーの参加を得て、完成させて欲しかったからです。広報プロセスを参加型にすること。ぜひ、実現して欲しいなと思います。



 なお、今回の研修の組み立ては、僕と一緒に講座内容の企画検討を共にしてくれる人をシチズンシップ共育企画が募集し、集まった企画委員会での議論を経てなされました。企画委員会のおかげで、よりニーズにマッチした講座になったと思います。8名の企画委員の皆さまに改めて感謝いたします。