アートという対話ツール

npocket.jpg 今日は、職場大阪ガスから受託している調査研究の関係で、静岡県は浜松へヒアリング調査。



 「まちづくり」に地域住民をどのように巻き込んでいくのか、そこには、どういったインターフェイスとなるツールやコミュニケーションデザインが求められるのか、といった関心で、N-Pocketさんに寄せていただきました。

 

 安間川の補修計画の原案を市民参画型でつくっていく時に展開された各種の手法は、まさにそうした問いへの答えの一つを提示するものでした。



 浜松での実践の特徴の一つは、対話のツールにアートを組み込んでいることが挙げられます。これは敢えて言葉を対話のツールとしないことで、「感覚的」に分かり合っていくことを目論んでいるからです。



 私も修士論文で合意形成のモデルについて、いきなり同じモードを他者に求めるのではなく、同じようなムードに浸ってから、同じようなモードになっていく流れのあり方を提示しましたが、その際、アートが果たす役割は大きいのだなぁと今日のお話で痛感しました。



 私自身が典型的にそうなのですが、市民活動に取り組む人の多くは、言葉が多く、表現の仕方への工夫が少し弱いところがあります。その意味で、市民活動をどう表現して行くのか、という浜松でなされている問いかけは、真摯に受け止めなければならないでしょう。



 かなり長時間にわたって、お話をお聞かせいただいたので、以上のようなコミュニケーションデザインの話にとどまらず、中間支援組織のあり方やシティズンシップ教育の実践、市民調査にまで話は広がり、本当に多岐にわたる示唆を得ました。



 まだ報告書は書けていませんが、うーん、本当に勉強になりました(ペコリ)。



 夜は、静岡出身の先輩オススメのうなぎ屋さんで、「ほんまもん」を味わい、その後、磐田で働く大学時代の友人とお茶して、帰路につきました。短い時間でしたが、久々にけんすけと会えて良かったです。やはり友達は大事です。