「気持ち」を大切にするマネジメント

 シチズンシップ共育企画のサイトでも報告しましたように、チームを元気にするリーダーシップ(ファシリテーション)をテーマに講座を担当しました。



 マネジメントというとシステマチックなお話がメインになると思われがちです。確かに、そうした部分は多くありますが、システムが機能するためには、土壌としての人間関係が十分に構築されていないといけません。今回はその土壌部分づくりにフォーカスをしました。



 最近、ファシリテーションは効率的に参加を促すテクニック、と捉えられがちですが、実のところ、場へ参加したくなる/参加できる人間関係の構築する力が基盤をなしています。いきなり完全なる「安心の空間」をつくるのは難しいですが、「安心の空間」が志向される空間だからこそ、テクニックが活きてくるものです。



 その意味では、リーダーの重要な仕事の一つは、組織の中の「かかわり」の動きを観察し、それを豊かにしていくということになっていきます。もちろん、それだけで良いというわけではなく、目標の協働創造の促進、目標の管理なども忘れてはいけません。しかし、目標が単なるノルマとなっては、共感に基づく自発性を活動のエネルギーとしている市民活動では成り立たないことは言うまでもありません。



 「気持ち」を大切にするマネジメント。「厳しさ」が足りないと批判があるかもしれませんが、僕は追及し続けていきたいと思っています。