なぜ協働なのか?

ibasyo0601.jpg シチズンシップ共育企画のサイトでも報告しましたように、29日から31日まで2泊3日の研修(子どもの居場所づくり指導者研修)を担当すべく、富士山のふもとへ。



 間接的に子どもの居場所づくりを担うという基本アプローチが(元締めとなる協議会で)選ばれ、「協働・ネットワーキング・中間支援」というキーワードが並ぶ中、「なぜ協働するのか?」、「なぜネットワーキングなのか?」というのが、参加者が持ち続けた問いでした。



 ここでは詳しい解説は省きますが、形式的ではない協働、パートナー同士が深く踏み込む合う協働やネットワーキングは、その当事者を元気にするものです。ポテンシャルを顕現化させ、可能性を拡張させることにつながります。



 協働のコスト(手間隙)を考えれば、一つの事業だけ、短期間の成果だけ見ていては、なかなか意味を見出せないこともあるでしょう。すぐに「これで協働しよう!」という話にはならないのが普通です。踏み込み合うような協働は、量的にも質的にも豊かな(≒一見すると無駄が多い)コミュニケーションが必要となってきます。



 広く長い目で協働とネットワーキングの意味を見出していくことができるかどうか。これは行政セクターのみならず、NPOセクターにも向けられる投げかけです。成果重視は必要な考え方ですが、成果を焦り過ぎないこともまた大事でしょう。



 その辺が伝わったのであれば良かったのですが、どうだったんでしょう。。



 なお、3日間、朝から晩までの大半を研修会場となった部屋の中で過ごしたため、自然とはふれあえずでした。。たまには、自然の中でのびのび学ぶ研修会、してみたいものです。まぁ、季節にもよりますが。



gotenba.jpg ちなみに、初日の29日の夜は、青年の家を出て、市街地で懇親会。御殿場ビール園というところだったのですが、バブリーな施設で、すごいイルミネーションでした。最終日のふりかえりで、「私が驚いたこと」として、イルミネーションのすごさ、というコメントも参加者から聞かれるほどに、豪華できらびやかなものでした。



 僕個人としては、ここのビールの美味しさが印象深かったです(笑) かなり飲みやすかったですね。ビールは余り飲まない僕が言うので、説得力ないかもしれませんが。

 

 余談ながらに、この本中村先生大学院生の時の指導教授)は、協働の意義と目標を以下のようにまとめています。ご参考までに。



 協働の意義と目標としては、(1)情報の共有によるより的確な活動展開、(2)多様な社会資源(資金、人材、物財、情報、ノウハウ、信用など)のより効率的・集約的な活用による社会的課題への対応、(3)単独では対応できない社会的課題の解決、(4)協働の原則に則って進む場合、協働する組織双方にとって、新しい外部環境により適合したイノベーション(革新)が期待できる、などが考えられる。 (中村陽一「協働」、大阪ボランティア協会編『ボランティア・NPO用語事典』中央法規、2004年、p.31)