研修プログラムのデザイン

 来週に、シチズンシップ共育企画の企画委員会があります。今回は、NPO業界で活躍中の現役学生と一緒にある研修のプログラム・デザインを行うのですが、それに際し、僕が普段どんなことに留意して、プログラムをデザインしているかを、メモにしています。



 よくよく考えると、自分はプログラム・デザイン研修に参加したことがないままに、研修を担当する側になっています。もちろん、誰からも学んでいないのではなく、私の場合、研修やワークショップを一緒に進行したプロのファシリの方々との協働作業を通じて、学び取ってきました。



 特に、宿泊研修の際に行われる毎夜のスタミ(スタッフミーティング)は、ファシリ視点でのクリティークを踏まえてから、翌日のプログラムをデザインしていくわけですから、「学びの宝庫」でした。コメント一つ一つに「そう考えて、こう変えるのかぁ」「そういう風にグループを観て、介入をしていく(る)のかぁ」と、「なるほど!」を心の中で連発していました。



 ワークショップをつくるワークショップを通じて、暗黙知暗黙知のまま継承して(→実に状況学習論的です)学んできた自分がいざ後輩に形式知化して提示するというのは、なかなかに簡単なことではありません。



 しかし、学びの整理作業は現在の到達点と課題を明らかにするもので、非常に意味深い行為です。こうした作業を継続して、まだまだ到達できていない「高み」を目指していきたいものです。