英国日記 3日目

uk3.jpg 今日は午前中に、分科会でのディスカッション、午後に全体会合、夕方にセミナーの評価会、という流れでした。



 午前中、昨日の迷走議論から抽出された5つの論点について意見交換。論点を具体的に書けば、青少年の社会参画と異文化対話の促進の観点に立った時、(1)交流をどのように促進すべきか、(2)社会においてボランティア活動に対するどのような認知をどのように広めていくか、(3)すべての青少年にひらかれた形で、グローバル・シティズンシップの形成をどのように行うべきか、(4)EUEVS(European Voluntary Service)のスキームは、日・EUのボランティア交流に貢献するか、(5)青少年に対する取り組みをどのように評価し、次の計画にどのように反映させるか、この5つです。



 いずれの論点もかなり時間を要するものばかりだったのにも関わらず、タイトなタイムスケジュールのため、かなりあわただしい議論となってしましました。まぁ、どういう方向性で今後日・EU間の交流を促進していくのか、その検討課題がクリアになったことは、一つの成果であるとは思います。本当に「第一ステップ」ですね。



 分科会後に開かれた全体会合では、見取図的な議論として、青少年の社会参画を考えていく上で、ノン・フォーマル・ラーニング(NFL)はself-development/employabirity/citizenshipの三点をホーリスティックに捉えて、促進されるべきである、という提起がなされましたが、具体的な実践事例も理論的深化も、日・EUともに、まだまだこれからというところです。(展開の仕方も全く同じというわけにはいかないでしょうし)



 とまぁ、今後に向けての土台づくりとしては、実りある会合であったやに思いますが、欲求不満は少なからずあります。セミナー評価会で、私も言いましたし、他のメンバーからも出たのですが、全体を通して、日本側が事例発表をきちんと行ったのに対し、EU側にその準備がなかったことが、実に残念でありましたし、議論ももっとしっかりとしたかったですね(主張のし合いみたいだったので)。全体会合で各分科会から発表された提言においても、Good Practiceの交換の重要性が重ねて確認されたので、今後に期待したいと思います。



 夜は、在英日本大使館のレセプションを経て、日本側メンバーの数名で晩餐会。日・EU間のネットワーク構築も意味があったものですが、日本人同士のネットワーク構築についても、かなり意味があったかなと思います。