自然の移ろいを味わう

koyo.jpg 今日は、大学時代のゼミの友人と秋を味わうツアーへと出かけました。まだまだ紅葉はしきっていなかったのですが、ところどころ、色づいてきており、その変化のむらがまた良かったです。



 石庭を前にじっくりとたたずんだり、何とも贅沢な時間を過ごしたのですが、自然の移ろいを味わえる時間を保たずして、環境教育について述べるのも良くないなと、友人に『センス・オブ・ワンダー』の紹介をしていて痛感。



sow.jpg 子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。



 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。



 この感性は、やがて大人になってくるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。
レイチェル・カーソンセンス・オブ・ワンダー』上遠恵子訳、新潮社、1996年、p,23)



 いやはや、耳が痛いかぎりです。