共同研究のコーディネート

 僕が最近、色々な方からよくいただく質問に、「コンソで何してるの?」というものがあります。コンソでは、僕はリエゾン・オフィスリエゾン事業部)という部署に所属し、産官学地域連携事業の窓口役を担いながら、兼務で研究企画事業部や総務部のお仕事もしています。



 ここ1・2ヶ月は、(リエゾン活動で獲得された)共同研究のお世話に多くの時間を割いていますが、今日もそうした共同研究プロジェクトの研究会の日でした。



 今日行われた研究会は、京都市消防局より助成を得て、京都市の防災危機管理対策の政策/施策デザインに資するための調査研究を行っている研究会で、具体的には、以下の二つの研究テーマを掲げて、取り組んでいます。(1)災害時に、住民以外の人々をどのような避難誘導を行うべきか、(2)野外催事(例えば祇園祭)において、群集流動事故を予防するためにどのような対策を行うべきか、この二つです。(いずれも社会心理学やグループ・ダイナミックスからアプローチするもの)



 で、本日は後者の研究テーマのもと、群集流動に関する研究の第一人者である木下冨雄先生(京大名誉教授)をお招きしての研究会でありました。明石まつりの歩道橋事故を始めとする各種群衆流動事故が起こるべくして起こったのだということを、ハード/ソフト両面から鮮やかに解き明かされ、非常に勉強になりました。(大きなポイントは、兵庫県警『雑踏警備の手引き』にまとめられています)



 あまりのインパクトに、最近、駅とかで群集流動を見る度に、その空間の構造や各種誘導の仕掛けに気をとられてしまうようになってしまいました(笑) 



 こんな感じで、共同研究のコーディネートをしていると、私も(特に自分が専門としない研究分野の)大いに勉強になります。また、その成果をNPOのマネジメントとかへも還元できるようにしたいものです。