「夢」教育

 本日は、国立中央青年の家の施設業務運営委員会企画・評価部会への出席のため、御殿場へ。



 施設専門職員の皆さんと一緒に、今年度事業の中間総括を行い、その総括の元、次年度事業計画案についてブラッシュアップするディスカッションを行う、という一日でした。



 青少年に向けてどういう教育機会を、どういうコンセプトで提供していくべきか、ということについては、参加されている方々のご意見一つ一つに頷くところがあり、非常におもしろい検討でした。



 「夢」というキーワードで次年度事業を発表されている専門職員の方がおられました。(少々乱暴にまとめれば)様々な若者のやる気は、「夢をもち」、そして「夢がかなう」と思えることで、温まるのではないかということです。図式化すれば、「どうせ夢なんか叶いっこない」→「夢を持つ意味を見出せない」→「やる気がおちる」という連鎖を、夢をかなえた(少し身近な)先輩と出会い、一緒に夢をかなえる方法を考えていく中で、断ち切る取り組みです。



 青臭いようで、でも、大切なことだなと思います。もちろん、「夢」に固執するあまり、「現実」が見えなくなっては、「彷徨える自己実現系」になってしまうので、現実を見据える訓練もまた行うべきですが、非現実的であっても「夢見る」こともまた、青年期には意味のあることかなと。(こうした動きを推進する以上、私たちは併せて若者が社会的弱者に追い込まれていく、現在の社会システムの改編についても検討していくべきでしょう)



 ちなみに、現在、コンソでも次年度事業計画を策定中なのですが、こうして外部のチカラを活かして、事業計画を磨いている点は(自分が委員をしていて言うのも少し変ですが)いいなと思いました。



 アドバイザリー・ボードを設置していても、なかなか有効に使えていないNPOや公益団体は多いのが実情ですが、きちんと「こういう部分で、このようにチカラを貸して欲しい。」と業務と責任を定義し、提示することで、もっと巻き込めるはずです(そのためには、「余地」を残しておくことと、十分な時間を設けることが前提条件となります)。



 シチズンシップ共育企画の次年度計画も検討しなきゃなぁ。。