(C)SRの最新動向

 今日の夜は、ONPで開催された、「CSRコミュニケーションフォーラム (PDF・1.81MB) 」(主催:CSRを応援するNPOネット(仮称)設立準備会)に参加。講師の関氏(損保ジャパン)から、損保ジャパンにおけるCSRの取り組みについての事例報告のほか、ISOにおけるSR(社会的責任)の国際規格化の動向についてお話を伺いました。実に濃密な時間でした。



 ISOにおいて(C)SRの規格化を進めているのは、頭の(かなり)隅の方にあった話しでしたが、その動向については、追っかけれていなかったこともあり、今日、集中的にキャッチアップしたという感じです。



 私(たち)自身もそうなのですが、海外に比べて日本のNPO/NGOが、この国際規格化の動きにコミットできていないことが繰り返し指摘されました。関氏は「英国のNPOは問題の分析、決議の組み立ての提案にあたって、問題解決志向で取り組み、会議に大きな影響をもたらした。」として、日本のNPO/NGOにも同様の働きを期待すると仰られました。



 また、この日のコーディネーターをされた川北さんは、「欧米のNPOはスタンダード化が得意なのに対し、日本のNPOは『おもしろそう』と思ったらすぐにトライアルに協力できるのが特徴」との分析を付し、そうした日本のNPOの良さを、今後のCSRコミュニケーションの展開で発露させていくことを期待したいと仰られました。



 どのような形にせよ、もっと日本のNPO/NGOCSRへコミットすべきであることに違いありません。「企業=社会悪」という単純な図式は失効している(失効させるべき)ことを認識し、「CSRに熱心な企業」とそうでない企業を区分けして、熱心なところに「光」をあてていかねばならないでしょう。



 ちなみに、今回のISO/SRは、C(企業)がとれたSR(社会的責任)なので、「全ての組織の」社会的責任を意味します。当然、そこにはNPOも大学も入ってくるわけで、他人事で済まされないわけです。当事者として、もっと関心を寄せ、関わっていかねばなりませんね。



 いやはや、自分の至らなさを今日もまた痛感。最近、こうした気づきが続きます。