研修の多様性

 この日は、総合幼児教育研究会の18年度全国研究大会の企画検討を行う小委員会に、ゲストとしてお招きを受け、「研修の多様性」というセッションでコメント(小講義)を行わせていただきました。



 最近、すっかり言葉は定着した「ワークショップ」ですが、その本来あるべき姿が(歴史的な経緯も踏まえ)どういうものかを明らかにしながら、本来のワークショップが研修のスタイルのどういうポジションを占めるのかを示す、という流れでお話をさせていただきました。



 今回は、参加度の大小を横軸にとり、価値伝達を重視するか、場での価値創造を重視するかで縦軸にとり、マトリックスを描いて、多様な研修スタイルの整理を試みたのですが、これは便宜的とはいえ分かりやすかったかなと。



 なお、知識や技術をいくら教え込んでも、それを発揮しようとする意欲や発揮できる行動特性や態度を各人に磨いてもらわないといけないということを述べた上で、研修における「意識の変革」の重要性についても指摘をいたしましたが、そのためには本来的な意味でのワークショップが有効であるように思われます。そう考えると、ワークショップに内在している教育的な可能性は、現在社会が認知しているものよりも遥かに大きいと言えるはずです。



 この辺り、色々と考えるところが多く、まだうまくまとまっていませんが、またきちんと整理して、レジュメにしますので、今しばしお待ちください。



 今日のセッションは、私自身、非常に多くを考え、学ぶいい機会でした。

 一度、大学でワークショップについて検討するために、教育学を学んでいたり、教職を目指す人向けの講義(できれば演習科目)を担当してみたいと思う今日この頃。まっ、僕がどれだけ思ってみても、そんなお声がけはいただけないのですが(笑)