住宅地から離れたとこのゴミ

 先日、あるワークショップで、興味深いお話を伺いました。地域の美化清掃活動に参加された方のお話です。



 「住宅地はあまり目立ったゴミはないわけです。しかし、住宅地から離れた幹線道路が交差しているようなところにはすごいゴミが多い訳ですね。そうしたゴミを拾いながら、これって何なんだろうって感じたんですよ。」



 結局のところ「共」の空間と認識している場所は大切にされるが、「公」の空間と認識された場所は手つかずになってしまうため、空間的な共同性には関係ないボランティアが手をつけているということです。



 地域活動が大事なものであるということは大前提として話を進めますが、地域活動に熱心な方々が「うちの地域はええねんぞ」と「わがまち」の境界を意識し、再境界化を進めて活動を展開してしまうと(ある種のゲーティッドコミュニティ化)、境界のはざまに生じる公共空間が放置される空間となりかねません。



 「あいまいな境界」での地域密着型活動というものを構想しても良いように思います。越境する地域活動組織、一見矛盾したような表現ですが、よくよく考えると、不可能でもないような気もします。どうでしょう?