創造性が触発される学校へ

 一度、このブログでも取り上げましたが「創造都市」や「デザイン都市」という言葉が、まちづくりでよく取り上げられています。



 そんな中、某学生さんから「クリエイティブなものや人が街に多い、ということに何の意味があるの?」とのお尋ねがありました。僕は創造都市に関する専門性は低いのですが、その時に「創造性の触発」という言葉でお答えしました。



 人はクリエイティブなものに触れたり、クリエイティブな人と出会ったりすることで、その人に沈潜している創造性が触発され、新たなクリエイティブを生むことを促すのではないか。その意味では、クリエイティブなもの/ひとが集積するだけではなく、出会う場のデザインもまた必要だろう。その出会いの場では、クリエイター同士だけではなく、現在クリエイターであるひととまだクリエイターではない人との出会いにも配慮されるべきではないか。このようなことを述べました。



 …と答えている内に、思ったのが「創造的な学校」というコンセプト。現在の学校がどれだけクリエイティブなもの/ひとと出会える空間で、創造性が触発されるのかどうかを考えるといささか疑問です。新しい時代/社会をつくっていくクリエイティブな人材が求められる現代、もっと「創造性の触発」に学校も目を向けても良いように思います。