人を育てる記録

 シチズンシップ共育企画のサイトでも報告したとおり、学びのデザイン研究会の第5回目を行ないました。



 今回のテーマは「記録」。「現場が人を鍛える」とはよく言いますが、現場で人がどのように動いているのか、参加者の動きとその人の動きの関係性(が発露している出来事)はどう変遷しているのか、そのことをしっかり「記録」にとどめないと、個々人の成長のメカニズムにしても、普遍的な成長のメカニズムを明らかにすることは難しいところです。



 「とりあえず記録とっておいて…」では、上に書いたような記録を手にすることはできません。「何のための記録か?」を明確に意識した上で、相当なスキルがある記録観察者でなければ、まとめられないでしょう。



 今回の研究会では、「記録者の専門性」という話題は深く展開されませんでしたが、大事なトピックであることは言うまでもありません。



 自分も講座の記録をお願いすることが多いのですが、今一度、自分を鍛え、磨き上げるためにも、「記録」を大切にせねば、と強く思った一日でした。



 なお、ユースNPOマネジメントカレッジ(YNMC)で取り上げる「評価」も「記録」というデータがあることで、ぐっと精度も議論の質も盛り上げます。YNMC用に「評価を活かして発展する」というレジュメを書き下ろしていますが、記録から評価、評価から発展、その流れをきちんとつくれる組織/個人は、強くしなやかです。



 シチズンシップ共育企画もそうありたいものです。