拡大するオープンコースウェア
以前、このブログでも紹介したことのあるOCW(オープンコースウェア)−大学が講義資料をウェブで無償公開するものですが、このOCWについて、開発チームの一員であったMIT(マサチューセッツ工科大学)の宮川先生や、京都地域でOCWの実践に取り組んでいる京都大学の土佐先生をお招きしてのシンポジウムを職場で行ないました。
「拡大するオープンコースウェア」と銘打たれたのシンポジウムは、まさに世界中への拡大動向、日本での拡大動向について学ぶものでした。同時に、拡大する中で「進化するオープンコースウェア」という側面も提示されました。
当初の「想定外」の領域への拡大、進化する中で生じたハプニングなど、非常に印象的なお話が多く聞け、勉強になりました。
コーディネーターをお務めいただいた同志社大学の宮崎先生は、これまでの大学教育を「福袋」に喩え、「期待はさせるが中身は入学してのお楽しみ」という状態だったと述べ、OCWはその「福袋」を透明化していくための「窓」の役割を果たしていると述べられていました。
高校生が大学・学部を選択する際に、学問分野へ高い関心を持ち、それを動機の一つとして持って欲しい、と大学の教員が言うことがありますが、そのためには、豪華で手の込んだ入学パンフレットを制作するだけではなく、大学の「授業」をダイレクトに発信していくことも重要でしょう。
OCWの取組み、京都から大きく発信していきたいものです。そんな気持ちを高ぶらせてくれたいいシンポジウムでした。
なお、実施報告については、こちらをご覧ください。