休暇2日間の動き

 2日は午前中に京都で研修の打合せ。その足でJaeeのイベント(インターンシップフェア)をちょこっと覗き(!?)、一旦帰宅。家で某紙掲載の原稿を執筆を行ないました。



 働き出すとまとまった原稿を書くのが難しいもので、やはり細々した依頼原稿がメインになります。情けない話ではありますが、逆に(デッドラインが明確な)「依頼」というキッカケがないと、原稿執筆に乗り出しにくいというのもあります(汗)



 夜は、BHの後輩と飲み・銭湯・お泊りと遊びに興じました。やっぱり休日は休日らしい時間もたまには設けないとね(笑)とっても楽しい時間でありました。



 3日は午前中に尼崎で研修の打合せを経て、久々に母校・関学へ行き、学部ゼミの恩師に挨拶。いつまでも温かく見守ってもらっております。なかなか「安心感」を提供できていませんが(苦笑)



 僕は関学に行くと「あぁ帰ってきた」という気持ちが自ずと湧き上がります。僕にとっての「ホーム」なのでしょうね。こういう場所と出会えたことって、嬉しいことやなぁと中央芝生で雨にうたれながら、ぼんやりと思いました。



 そんなホームでの「お土産」に大学生協で次の一冊を購入しました。帰路、ざくざくっと読みましたが、なかなかオモシロイです。



 『先端社会研究』第3号(特集:場所と社会調査)関西学院大学出版会、2006年



sentan.jpg 序文にあたる「特集のことば」で見られる次の文章は、質的/量的の区分を超えて、社会調査を考える上で、これまでキチンと議論の俎上にあがっていなかった問題を提起しているように思います。



 社会調査の観点から見れば、誰に対して、どのような「場」で人は語りうるのかという点を無視して、調査データをあくまで中立的なものとして捉えるのは危険だということを意味する。(荻野昌弘「特集のことば『場所と社会調査』」、『先端社会研究』第3号、2006年、p.4)



 社会調査について勉強したことのある方であれば、インフォーマント(情報提供者)との「ラポール(信頼関係)の形成が大事」とは聞いたことがあるはずですが、その実は一体何か?というところに、(批判的な)検討を同書掲載論文は行なっております。



 社会調査が余り得意ではない僕が言うと説得力はないでしょうが、社会学に限らず、社会科学で「調査」をされる方にとって、考えさせられる良書だと思います。