普段使わない思考回路を、意識的に使う

 社会デザイン学の入門書をつくろう!というプロジェクトを大学院の修了生有志で企画して、定期的に検討を進めています。今日はその打合せ。



 章立てとアウトライン、執筆分担はひとまず決まったのですが、全体に背骨を通すために「社会デザイン学とは何か?」という部分について、(今更ながらですが)4人の編者で議論を行っています。(第1章にあたる部分)



 時間はかかるのですが、この地道な議論を通じて第1章を書き上げてから、分担執筆者にはそれを読んででもらった上で、担当原稿を書いてもらうことにします。こうすることで、一冊の本としてのまとまりを形成できるかなと。



 毎回、この打合せでは、大学院時代の勉強会を彷彿とさせるようなアカデミックな議論が飛び交います。最近、そうした集まりに出れていないので、とっても刺激的。やはり普段使わない思考回路は鈍くなっていきますなぁ。気をつけないといかんいかん。



 そういえば、佐藤雅彦さんがインタビューで次のようなことを言っていました。



 「(仕事に役に立たない勉強を)やらないとダメだと思ってました。ダメになると思ってました。ようするに、当時僕はCMプランナーで、オリエンテーションを受けて、その企画をする。それだけで精一杯なんです。でもそれだけだとプランナーの枠から一歩も出ない。当たり前ですけど。でも僕としては、新しい枠組みに自分がならないと、CMプランナーとしてもつまらないだろうし、自分もつまらないと思ったんですよね。」(『広告批評』273号、pp.75-76 ※カッコ内の言葉は引用者による)



 学び続けることが革新をもたらす。やはり、学びは重要です。