人生を一筋縄にしない。

 BH事務所でオール明けに、吉野家で朝食をとってから、マンガ喫茶でシャワーを浴び、10分ほどの仮眠(マンガもちょっと読みつつ)。その後、連日の飲み会で荒れた胃にやさしいオレンジジュースを飲んで、さっぱり。オレンジジュースが最高にうまく感じる瞬間です。

 

 今日は、僕の希望で、同期の友人たち(チームミッキーの面々)と一緒に美術館に行きました。もう歳なんだから「休めよ」って感じですが(苦笑)。



 僕のNPO業界の友人で、「すけさん」という(一部で使われている)ニックネームの名付け親である方のお父さんである山田脩二さんの特別展示を観に行ったのでした。



 山田さんは、グラフィックデザイナーを志望しつつも、カメラマンとして名声を確立していき日本を代表するカメラマンへ。その後、働き盛りのところで、パタッと活動を休止し、カワラマン(瓦師)に転身したという異色(!?)のアーティスト。今回はそうした生き方の変遷に触れたいなと思って、観に行きました。



 山田さんの著書『カメラマンからカワラマンへ』(筑摩書房、1996年)には、次のようなフレーズを見ることができます。



 「この道一すじ…なんて生一本なことを考えず、この道は三すじ四すじ……。ふり返ってみたらどこかで"筋が通っていた"なんてのが最高ですネ……」(p.6)



 様々なものとの出会いやご縁、周囲からの期待の中で、自分の頭で思い描いていた通りのストレートな生き方ではない、しかし、それはオモロく充実した生き方を過ごすことになるのが、殆どの人間でしょう。「夢」を大切にしつつも、そうした「うまくいかなさ」や「(何らかの筋が通った)変化」を楽しんでいきたいなぁと思うこの頃です。



 展示については、純粋に「写真」が良かったです。高度成長期というダイナミックな過程で、まちの風景が変わっていく中にあって、「異様な混合」がまちに登場するわけですが、その異様さ故に剥き出しになったまちの野性や、不調和なまちのリズムが顕わになっていたんだなぁと、印象に残りました。



 写真って、誰でもできそうで、そうではない奥深さがありますね。