NPO人のリトリート

 19日から20日にかけて、NPO界隈の若手(?)スタッフリトリート合宿が奈良で行われました。リトリートとは、「撤退」や「静養」という意味ですが、その意味どおり、忙しい現場から離れて、精神的エネルギーを高める休養をとるという合宿でした。



 普通、NPO人の集まりとなると、そうしたリトリートの場は、最初は遊んでいても、気がつけば仕事の話がしっかり…となりやすいのですが、今回は大学のサークル合宿を彷彿とさせるような、きちんとしたオフになりました。名刺交換が最後までなされなかったのは、非常に珍しいことです。



 久しぶりにスポーツで汗を流し、温泉で汚れを落とし、飲み会で話を交わす中で、日常の「もやもや」も大分、すっきりしました。オプショナルには、東大寺大仏殿で、(一般参拝者よりも)近くに大仏さまを拝することができるツアーもあり、盛りだくさんでした。今回の合宿をプロデュースいただいた皆さまに、改めてお礼申し上げます。



 活動内容が全く異なるのに、つながっている、大きな意味で、活動を支える信念が似通っている、なかには同一である、ということからか、初対面にも関わらず、とても自然に、すっと話がかみ合う、というのが、NPO業界の集まりの特徴かもしれません。



 NPO業界のそうした文化のおかげで、今回も僕は多くの方と知り合うことになりました。ワーキングネットを張り巡らせていくには、当然に、その前にネットワーキングが必要です。ネットワーキングのはじまり→「こと」のはじまりに、リトリートはいい場でした。



 「NPOの活動はフットワークとネットワークに支えられる」、とは某氏の弁ですが、そのことを自覚し続けていたいものです。NPOに関わる私たちは、リップナック&スタンプスの『ネットワーキング』が日本で紹介された時に及ぼした衝撃を忘れてはいけないはずです。