「NPOはなぜ社会に必要か?」

ipnpo.jpg この日の夜は、大学コンソーシアム京都が実施しているインターンシッププログラムの事前講義で、スキルアップレーニングの日。諸事情により、NPOインターンを行う学生さんのクラスは、私がトレーニングを担当しました。



 この日に与えられたお題は、「NPOとは何か?」ということと「NPOがなぜ社会に必要なのか?」というもの。3時間もあったので、普通に講義をしては何もおもしろくないということで、「NPOごっこ」を行って、NPOの根底に流れている価値観って何だろうかを学んでみようということにしました。



 資料については、近日中にシチズンシップ共育企画のサイトにアップしますが、かなり「原論」的な内容にしました。現場に行く前の学生さんには、少し難しいかも、と思いつつ、「なぜ」非営利なのか?ということについては、説明できるようになって欲しいと、元受入担当者としても考えた結果です。(あと、最近読んだこの本の影響もあります)



 最近、西川さんの言を引いて、加藤さんがよく紹介になられている、NPO市民的公共性の器となるための、「私発の公共性」「円卓会議の文化」「持ち寄りの文化」という3要件を私も本日は「NPOごっこ」の後の小講義で拝借いたしましたが、非常に分かりやすい整理ですよね。



 生活者/当事者の視点から、「嫌だ!困る!不愉快だ!」といった気持ちをバネに立ち上げていく公共性の器としてのNPOという理解、社会変革のための組織としての理解、そうしたものはNPO論としては当然のものではありますが、そうした理解が徹底されずに、活動をされている時も少なくないのが悲しいかな現状です。



 トレーニングを行いながら、NPO法人だけでも2万団体を超えている今だからこそ、改めて「NPOとは何か?」、そして「NPOはなぜ必要なのか?」ということいついて、ラディカルに考えていく必要があるように思えました。