ストーリーのある理由。

 6日と7日は、職場全員体制で、インターンシップ・プログラムへの出願受付及び面接を実施。約1000名の志望者を、来た順に面接していくのですが、一人あたり5分程度の面接時間で、てきぱきと評価をおこなっていきます。



 事務局員のみならず、加盟大学教員でインターンシップ・プログラムのコーディネーターを務めておられる方も面接するので、評価項目は同じでも、必ずしも統一した基準で評価を行えているわけではありませんが、高評価を得る学生には共通するものがあるなと思いました。(あくまで私見です)



 それは、なぜインターンシップなのか?なぜこの団体を希望するのか?という理由に、必然性が高く感じられるストーリーがあるということです。インターンを希望する「現在の私」の理由と、「これまでの私」の人生との間にどういうつながりがあるのか、インターン後の「これからの私」のライフデザインにどうつながっていくのか(→インターンで何を知り、何を「判断」したいのか)、そうした事柄を自然に語りきれる学生は、高評価を得ます。



 つまり、「私は○○に行きたいです」というフレーズだけではなく、「私は○○に行かねばならないと思うのです」というフレーズが垣間見えるということです。



 そういえば、大学院時代に行った調査で、(コンソとは別の)インターンシップ・プログラムに参加している企業の担当者が、「うちは優秀かそうでないかで学生を選んでいない。インターンシップは『教育』なのだから、この人はこのインターンで成長して欲しいと思う人を選んでいる。」と仰っていました。



 「インターンシップ」というものが一般化した現在、「とりあえずインターン。」という人も増えています。その状態では、受入先もいい迷惑ですし、学びも浅いものになりやすいです。「とりあえずインターン。」という人でも、今回マッチングが成立した学生には、受入先で「なぜ私がここにいるのか?(個人的理由として)私がいなければならない理由とはどういうものか?」を語りきれる学生が増えるよう、事前/事後学習を通じてでも構わないので、成長して欲しいものです。