研究は発表しないと磨かれない

 この日の夜は、関学大在学時代、活動していた少し真面目な学術サークルのメンバーの4名が再び集まって、我が家で勉強会。僕は元院生ですが、僕以外は現役院生で、修士論文で書いたこと、書こうとしていること、書きたかったことを、発表しあい、コメントしあいました。



 それぞれ専門とする学問分野も異なれば、論理の組み立て方の志向性も異なり、関心や知性に対するスタンスもばらばら、という中でのディスカッションは、「分かりあえなさ」も時折露わになりますが、同質性の高い同じ研究科の仲間よりも刺激的な問いかけをもらえるもので、非常に良い研鑽の場になります。



 研究は発表することで、色々な問いや指摘が必ず返ってきます。それは時に「こわい」ことであったり、「不快」であったりもします。しかし、そうした「こわさ」や「不快さ」を避けずに、問いや指摘と向き合うことこそ、研究内容を磨いていく上では不可欠なのは言うまでもありません。



 会社人となって、忙しい中でも、こうした機会を設けることは、知的なものとの近い距離を保ちつつ、研究につながる問題意識を抱き/創り続ける上で、非常に助けとなります。今後は、今回のようなセミ・クローズドの勉強会だけではなく、オープンな勉強会も仕掛けようと思っています。Blogで告知しますので、その際はご参加をお待ちしています。