なはまちつくる議会報告書

machitukuru.jpg 昨日、沖縄の親友・レオから、彼がプロデュースした取り組み「なはまちつくる議会」の報告書をいただきました。「僕らのマニフェスト なはまちつくる宣言−僕らが望む10年後の未来なはに向けて−」です。



 10年後の那覇の町に「の こしておきたいもの」と「なくしておきたいもの」が何かを書き並べるところから、報告書は始まり、それを踏まえて、未来なはの姿として、5項目のまちのイメージが打ち立てられています。そして、各項目ごとに10年後に検証できる指標をのせつつ、目標実現のために、策定に関わったメンバー自身がどういうことに取り組むか、他のまちの人々にどういうアクションを望むかを、丁寧にまとめています。



 個人的に、今回の報告書がいいな、と思ったのは、書き手がそれぞれの目標とアクションプランをしっかりと書いているという点です。この手の報告書はともすれば、「○○だったらいいな」と書き並べて、「で、あなたはそのために何をするの?」という部分が抜け落ちがちです。そうなると、非常に説教くさいし、依存体質は抜け切らないわけです。今回の報告書は、「個人」にしっかりと光をあてることで、そうした隘路をうまく避けているなと思います。



 「まち」の未来像を真剣に考え、そして議論し、そのためのアクションを考え、中には既に着手している、という若者がこんなに多くいるんだということに、同世代としては、やはり刺激を受けます。



 「僕らの未来は、僕らがつくろう!」が、なはまちつくる議会のスローガンでしたが、未来世代のことを、当事者(つまり青少年)の与り知らないところで議論して、諸政策を決定するのではなく、当事者と一緒に考えていくということが、非常に重要だと僕も考えています。



 この一冊を読みながら、僕もまた、仲間と「僕らの未来」について考えをめぐらしてみたいなと思いました。



 ちなみに、「自分の「まち」の10年後が想像できないなぁ」という方は幸せです。なぜならば、それは「単純な想像が不可能」な分、「創造(的な想像が)可能」だからです。