110人の高校生

iwate08.jpg シチズンシップ共育企画のサイトでも報告いたしましたが、10月31日から11月2日まで岩手に出張し、高校生110名を対象とするワークショップ「これからの生徒会活動をデザインする」を担当してきました。



 いやぁ本当に楽しく、充実した、そしてチャレンジングなセッションでした。内容は「企画づくり」ですから慣れたテーマですが、「生徒会」という条件も初めてなら、社会経験も「これから」という高校生相手でこの大規模というのは初めて(30人くらいなら3〜4回は経験がありますが)。



 最初はノリが悪い場面もありましたが(至極当然)、中盤から「やる気のある子」の意欲が伝染していき、全体の雰囲気(空気)がぐぐっと変わっていくのを肌で感じ、ワークショップのおもしろさを堪能。



 同時に、素直に飛び込んでみた子たちの成長を見て、たった3日間でこんなに!と思わされる「のびしろ」の大きさにも圧倒されました。眠れる可能性がぐっと開くことに関われることは大きな喜びです。こういう高校生の成長に寄り添える仕事、もっと増やしていきたいものです。



 ちなみに今回の出張では、移動時間の合間にせんだいメディアテーク(smt)を見学してきたのですが、そこでおもろい本を見つけてきました。



 工藤和美『学校をつくろう!−子どもの心がはずむ空間』(TOTO出版、2004年) 



 建築家である工藤さんが博多小学校の建設プロセスを通じて、教育環境デザインから新たな学校生活のスタイルについて考察を深めています。



 「モチベーションとなるハード」は「思想の深みがあるハード」でもあることがよく分かります。



 smtもまた思想の深みがあるハードです。メディア作品をを視る/聴く/読む、メディア作品を制作する、メディア作品を発表する、メディア作品がネットワークする、といったメディア・リテラシー活動の全てを一つの建物内に集約させた画期的なメディアセンターです。



 関西にもこんな施設、欲しいものですねぇ。ずっと「企画の卵」状態になっている「図書館ワークショップ」もできるのになぁ。