体験を「我がもの」にする時間

 今日は、コンソのお仕事で、インターンシップ・プログラムの事後学習第1回目にあたるゼミを担当しました。事後学習は、夏期休暇期間に取り組んだインターンシップの体験をきちんと整理して、体験を「(これからの)我がもの」として昇華させていくために設けられています。



 体験学習サイクルが明示しているように、体験は「ふりかえり」がしっかり行わなければ、流れさっていきがちです。「やりっ放し」にしないことは、やはり大事なわけです。



 で、その昇華作業を分かりやすくカタチにするために、参加学生は事後レポートを書きます(とにかくカタチにすることで明確に「なっていく」という効果があると思います)。事前レポートが自らが赴く現場への関心を高め、問題意識を先鋭化させていく(→できる限りの内発的な動機付けを促す)目的でなされるものですから、事後レポートはそうした自らの問題意識への回答としての意味合いも大きく有しています。



 そんな大きな枠組みの中で、今日の授業の目的は、そのレポートを書くにあたって、(1)インターンシップ体験をふりかえって、気付きと学びを整理する、(2)個々の気付きや学びを分かち合う、(3)事後レポートの書き方を学ぶ、という3点でした。



 昔、BHインターンシップ受入担当者をしていた頃につかっていた、ふりかえりシートを用いたのですが、そのシートを使って語っている学生の姿を見て、ふと自分が担当したインターン生のライフデザインに、BHでのインターンがどういう影響を及ぼしたのだろう?と気になってしまいました。「育ち」の追跡作業、きちんとしないといけませんね。。今度、インタビューでもしてみようかなと思います。



 ちなみに、レポートの書き方についての講義もしましたが、ここで強調したのは、「なぜレポートを書くのか?」という問いかけでした。参加者からの回答も踏まえつつ、通常の講義型の授業でレポートを書く理由、フィールドワーク型の授業でレポートを書く理由、インターンシップ実習で事後レポートを書く理由、順に整理をしてお話をしました。ご興味がある方は、シチズンシップ共育企画のサイトにアップしたレジュメ「インターン実習レポートの綴り方」をご覧くださいませ。